2018/02/21

今月の表紙画像(12月)


 12月 / 師走 ( しわす ) の表紙画像


・(三浦市・三浦海岸の大根干し)

三浦・大根干し 2015.12.20
師走(12月)に入ると、三浦半島の三浦海岸に「大根干し」の風景が見られるようになる。

 三浦半島周辺は、国内有数の大根の産地でもあり、かつては「三浦ダイコン」の名で知られた真っ白で首の部分が細くて尻に向かって太くなる大物の品種が主流であったが、現在は生産効率の低さや、消費者のし好変化などにより、「青首ダイコン」が生産の9割以上を占める主力品種になっているようだ。

 夏には海水浴客で賑わう砂浜も、この時期には、漬物用のダイコンが干される風景を見ることができ、三浦半島の冬の風物詩にもなっている。 1月下旬頃までの約1ヶ月以上を東京湾から吹く潮風にさらされることで甘みを増した天日干し大根は、漬物にされ美味しい沢庵(たくあん)となる。






・(小田原市・飯泉観音のだるま市)

小田原・飯泉観音だるま市
 小田原市飯泉飯泉山・勝福寺、通称「飯泉観音」では、毎年恒例の「だるま市」が開かれる。今年も縁起物のだるまを買い求める人々でにぎわっていた。

 「飯泉観音」は、坂東三十三観音の五番札所として知られ、境内で行われる「だるま市」は400年以上の歴史があり、関東地方でも一番早いといわれ、師走の風物詩にもなっている。







・(伊勢原市大山・大山阿夫利神社の大祓式)

大山大祓式 2014.12.28
大祓(おおはらえ)は、年に2回、6月と12月の晦日(みそか)(新暦では6月30日と12月31日)に行われる除災神事である。
 犯した罪や穢れを除き去るための祓えの行事で、6月の大祓を「夏越の祓(なごしのはらえ)」、「夏越神事」、「六月祓」などと言い、12月の大祓を「年越の祓(としこしのはらえ)」などと言う。

 その歴史は古く、飛鳥・奈良時代には宮中の神事として、国民の罪や穢れ・災厄の除災と無病息災を願った。 一時、行事は衰退するも、江戸時代になり復活、明治時代になり、全国の神社でも行われるようになったと言われる。

 「夏越の祓」は、猛暑の夏を無病息災で無事越えられるよう願い、「年越の祓」では、新年を迎え、更に厳しい寒さの冬を越えられるよう、清らかな心身と、無病息災を願い、人形(ひとがた)の紙に息を吹きかけることで身体の穢れや罪を移し、それを川に流したり、お焚き上げにより除災する。 さらに、茅の輪を潜り罪や穢れ・災厄を茅(カヤ)に移すことで身を清め、無病息災を得ようと願う神事。 「年越の祓」が終わると、大山の門前町も初詣の参拝客を迎える準備で忙しくなる。

 近年、「年越の祓」は、除夜・初詣などの行事等で神社も忙しい為か、大晦日ではなく前週、前々週の土曜・日曜に行うところが多くなった。





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