2月 / 如月 ( きさらぎ ) の表紙画像
・(寒川町・寒川神社の節分祭)
寒川神社の節分 (2016/.02/03) |
一年で一番寒い頃とも言われる大寒の期間の末日で、寒い冬の節が終わり暖かい春の節に移るとき、古くは立春を年の改まる日とし、「立春正月」の前日で歳の暮れにあたる節分の夜に悪気邪鬼を祓い、新たな春(新春)を迎える風習があったとも言う。
その他の節分が消滅していったなかで、寒い冬の季節を耐え、ひたすら春の到来を待ちわびる人々の心が連綿と受け継がれてきた事が、立春の節分だけが現在にまで残った要因でもあろうか。 この日は、全国各地の神社で「追儺の式」や「豆打(豆撒き)」等の行事が行われる。
・(横浜市・横浜中華街の春節)
横浜中華街・春節 |
この期間を「春節」と言って、在日台湾/中国人が多く住む横浜・中華街でも毎年、爆竹や太鼓、シンバルなどの鳴り物の音と共に、中国獅子や龍が舞い、中国伝統衣装を着けた行列が、街内を巡り、お祭り気分でお正月を祝います。
今年(2013年)は、2月10日(日)が旧暦のお正月(元旦)でした。
・(二宮町・吾妻山の菜の花)
吾妻山・菜の花 2014.01.31 |
駅北口から公園入口までは徒歩で約5分、さらに約300段の階段を20分ほど登ると、芝生広場のある山頂へ。
山頂からは、360度の展望が開け、北に大山・丹沢山系、東に三浦半島、南に相模湾が広がり、西側の斜面に広がる菜の花畑の向こうには、箱根連山と富士山を望むことができ、国土交通省の「関東の富士見百景」の1つにも選定されている。
・(秦野市・白笹稲荷神社の初午祭)
白笹稲荷の初午祭 (2017.02.12) |
全国に約3万社あるといわれる稲荷神社。 その総本社である伏見稲荷大社(京都市伏見区)の稲荷山(御神体)に、御祭神(稲荷大神)が初めて鎮座したとされる和銅4年(711年)2月11日(9日とも)が、2月の初午の日(2月の最初の午の日)であったところから、稲荷神社の縁日(例祭)とされている。
稲荷信仰については、「イナリ」が稲生り(いねなり)の意味として、稲・穀霊を祀り、農村では稲作・農業神、食・生産の神として、また江戸時代になり町人や商人に信仰が広がると、開運、商売繁昌、子孫繁栄、家内安全などを祈願し、屋敷神として庭内に祀ることが広まった。
さらに、稲荷神を仏教の荼枳尼天(だきにてん)と習合(神仏習合)するに至り、荼枳尼天が白狐(玄狐とも)にまたがるその様相から、キツネを稲荷神の御遣いとして結び付ける信仰が広まったとも言われる。
今年の初午は、日曜日と重なったこともあり、例年以上に参拝者も多く、境内にはその列が長く延びていた。
・(山北町・世附の百万遍念仏)
世附の百万遍念仏/念仏奉唱 |
旧世附集落に600年前から伝承されているともいわれ、昭和49年の三保ダム(丹沢湖)建設により世附地域も水没し、一時中断していたが、3年後の昭和52年に、集団移転した先の一つ山北町向原「能安寺」で復活、現在は2月中
旬の土・日曜日の2日間に保存会により継承されている。
先祖の霊を慰め、地域の安全祈願と、悪疫退散を願い、念仏のあとには、神楽(獅子舞・遊び神楽・鳥指しの舞)が演じられる。
世附の百万遍念仏 /カガリ |
( 今月の表紙画像 )
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