2018/02/10

今月の表紙画像( 1月)


 1月 / 睦月 ( むつき ) の表紙画像


・ (寒川町・寒川神社の武佐弓祭)

寒川神社の武佐弓祭 2015.01.08
武佐弓(ムサユミ)祭は、新年に寒川神社(相模国・一ノ宮)で行われる神事。一般には、歩射(ブシャ)・ムシャ・ホウシャ・ビシャ・的射(マトイ)などとも呼ぶことが多いい。
 
 いずれも破魔(邪気払い)と、年占(その年の吉凶を占う)の意味を込めた神事で、寒川神社では、毎年1月8日に行われる。

 鬼(甲・乙・心の3文字を合体した変字)と書かれた的を、二名の神職が交互に射る。 矢の当たった本数やあたり具合によってその年の吉凶を占うが、今年の景気は、「総体的にはそれほど急上昇の景気回復は見込めない」との事のようだった。
 神事が終わると、的の左右に懸けられていた大麻(アサ)が、安産などの御守・縁起物として参拝者に頒けられる。




・ (山北の道祖神祭/花車・神輿巡行)

山北の道祖神祭 2014.01.12
山北町の山北地区に伝わる小正月の行事。1日目は、各地区に祀られる道祖神で「どんど焼き」がおこなわれ、2日目がこの祭の楽しみとなっている花車と神輿の巡行。
 華やかに飾り付けられた花車6台と子ども神輿3台が、子供達の演奏する「川村囃子」の音と共に町内(山北地区)を巡行します。

 元々は子ども達が主役の行事だが、近年の少子高齢化により参加者の多くが、かって子供だった人々で、主役が子供から「熟年者の祭」になってしまった感もある。




・ (大磯の左義長)

大磯の左義長
大磯の左義長は、毎年、正月14日に行われる小正月の行事。
地元ではセエトバレエ(「さいとうばらい」が訛ったものとおもわれる)とも言われ、明治時代この地に居を構えた伊藤博文の側近が古くから宮中、神社などで使われていた「左義長」という言葉を使ったことが「大磯の左義長」として広まったとも言われる。

 「さいと焼き」、「とんど焼き」、「ドンドン焼き」など地方によって呼び名が異なるが、一般にはセエノカミサン(賽の神=道祖神)の火祭りで、書初めや正月飾りなどを焼き、習字の上達や、この火で餅や団子をあぶって食べ、無病息災を願う。
大磯の左義長

 「大磯の左義長」は、関東有数の規模で知られ、かっては遥か房総半島からも、その炎が見えたとも伝わる。
 
 昭和53年に「県指定無形民俗文化財」に、平成9年には「国指定無形民俗文化財」に指定されている。

尚、近年は1月14日が土曜日・日曜日・祝日ではなく平日の場合は、1月の第3土曜日に変更されるようなので注意の事。




・ (松田町・延命寺の観音例祭)

延命寺の観音例祭 (2017.01.18)
神奈川県松田町にある萬松山・延命寺は、文明4年(1472年)の開山と伝えられる曹洞宗の寺院。

 毎年、1月18日の「初観音」には、近隣にある曹洞宗の寺院より20人ほどの住職が集い、法要と開運厄除けの祈祷が、お堂内にて盛大に営まれる。

 午後4時頃、今年一年の無病息災と家内安全を祈願し 「大祈祷法要」が行われた後、境内で正月飾りや、古札、卒塔婆などの「お炊き上げ」が行われる。 境内に炎が明々と燃え上がってくる頃には、夕暮れが迫っていた。




・ (厚木市・七沢の六夜祭(だるま市))

厚木・七沢の六夜祭 (2016/01/26)
毎年1月26日に行われる七沢神社(旧浅間神社)の祭礼では、「六夜祭(ろくやさん)」のだるま市が立つ。 新春の風物詩として、七沢周辺でも古くから親しまれている。 

 県道64号線から横に入った中沢地区の旧道(旧大山・津久井道)沿いに「相州だるま」の露店と、数軒の屋台が並ぶ小さな市である。

 現在は民家の間を通る細い路ですが、江戸時代には八王子・津久井方面から伊勢原・大山不動(阿夫利神社)へ詣でる参詣の道でもあり、新道(県道)が整備される以前は、バスも通る街道であった。
 街道に残された古い道標には、「東 いい山、西 せんげん」などの文字が見られることから、鐘ヶ嶽山頂の浅間神社へ登る参道(せんげん道)が分岐していたようで、市の立つ日には、七沢浅間神社に参拝する近郷近在の人々で大いに賑わったと言う。



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