2018/02/18

今月の表紙画像( 9月)


 9月 / 長月 ( ながつき ) の表紙画像


・(川崎市多摩区・菅の獅子舞)

川崎・菅の獅子舞 2014.09.14
神奈川県川崎市多摩区の「菅の薬師堂」の祭礼に、境内にある土俵で、「一人立ち三頭獅子舞」が奉納される。

 一説には、鎌倉時代にこの地の領主であった稲毛氏が薬師堂を建立した際に、子供に獅子の舞を舞わせたのが始まりとされているが、川崎市・横浜市近隣には同様の獅子舞(一人立ち三頭獅子舞)が継承されていて、いずれも戦国後期から江戸中期にかけて五穀豊穣・疫病退散などの願いをこめて奉納していたことから、同様にこの頃伝わったと考えられている。 現在では、9月12日に近い日曜日に、県指定無形民俗文化財として地元の中学生達により継承されている。





・ (相模原市・下九沢の獅子舞)

下九沢の獅子舞
相模原市・下九沢御嶽神社の獅子舞は、剣獅子・女獅子・巻獅子の三頭子と鬼面の岡崎の4人により、注連縄で囲まれた土俵のような円の中で舞われる。

 地域の伝統芸能として親しまれ、昭和51年に神奈川県の『無形民俗文化財』に指定されている。

 ようやく陽も傾き始めた午後3時ころ、神社境内で奉納舞が演じられる。とは言え連日の猛暑で演者も汗・・・。「ガンバレ」と声がかかるなか約30分、無事演じきると拍手喝采とねぎらいの言葉がとぶ。






・(寒川町・寒川神社の流鏑馬)

寒川神社の流鏑馬(2017.09.19)
寒川町の寒川神社は、古くは相模国(神奈川)の一之宮と称され、関八州(関東)の裏鬼門に位置することから、「八方除の守護神」として信仰されてきた。

 寒川神社の例祭(9月20日)の前日に行われる流鏑馬神事は、天下泰平と五穀豊穣を祈念し、その起源は遠く鎌倉時代に遡り、坂東武士団の総帥、源頼朝が創設した鎌倉・鶴岡八幡宮より継承されてきたと言われる。一時中断されていたが、昭和41年に武田流司家・金子有鄰一門により復活されて以来、現在は武田流(社)大日本弓馬会によって毎年、奉納されている。





・(伊勢原市・日向薬師の彼岸花)

日向薬師の彼岸花 2015.09.21
伊勢原の大山山麓に、里山の原風景を僅かに残す日向の棚田がある。 稲の刈り取りが始まる秋の彼岸の頃、山里は彼岸花の赤い色に染まる。

 日向川沿い周辺の坊中・藤野・洗水(あろうず)地区などの自生地を含め、彼岸花の群生地として「かながわの花の名所100選」にも選ばれている。

  年々、棚田の休耕田が増え、かつての棚田の風景が失われて行きつつある中で、この時期に訪れる人は多くなり、その結果、地区の生活道路である細い道は車で渋滞し、路上駐車、ゴミ・吸殻のポイ捨て、アゼ・耕作地の踏み荒らしなどのマナー悪化が問題となっている。




・(藤沢市・小出川の彼岸花)

小出川の彼岸花 (2016.09.27)
小出川は、藤沢市北部の丘陵地より相模川に合流し、相模湾に至る全長11km程の小さな川で、周辺は急速な都市化が進むが、その中でもまだまだ田園風景が残る地域。
 
 河川流域の「遠藤」・「打戻」・「芹沢」地区の3つの市民団体により「小出川彼岸花団体協議会」が結成され、草刈や植栽などの管理が行われている。 9月中旬から10月上旬にかけて、小出川沿い約3km程にわたり彼岸花の帯が土手を紅に染める。
 毎年、開花時期に合わせ「彼岸花まつり」が行われ、今年で9回目となるようだ。





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