2018/02/20

今月の表紙画像(11月)


 11月 / 霜月 ( しもつき ) の表紙画像


・(山北町・室生神社の流鏑馬)

室生神社の流鏑馬 2015.11.03
室生神社(むろうじんじゃ)の流鏑馬は、鎌倉幕府創成期における故事を起源とし、毎年11月3日の室生神社の例大祭に流鏑馬・神事として氏子・農民たちにより受け継がれてきたと言われ、神奈川県の「無形民俗文化財」にも指定されている。

 流鏑馬は、鎌倉時代以来、武士の馬とも言われた、「木曽馬」の系統馬を使用。 「騎射」は2頭立てで行われ、露払い役の先馬に続き、後馬の騎乗者が、一の的、二の的、三の的と順に射ながら馬場を走り抜けていく。

 近年、県下における祭りも、ともすれば観光イベント化した感が見られるような中で、ここ室生神社の流鏑馬は、地域の伝統的祭りの様相を残していると言えるだろう。






・(横浜市南区・大鷲神社の酉の市)

横浜・大鷲神社酉の市
横浜市南区の真金町(まがねちょう)にある「金刀比羅・大鷲神社(ことひら・おおとりじんじゃ)」では、毎年11月恒例の「酉の市」が開かれ、たくさんの人でにぎわう。
 「お酉さま」と呼ばれ横浜市民から親しまれていて、市民はもとより、神奈川県下からも縁起物の「熊手」を買い求める人々でにぎわう風景は、横浜市の「無形民俗文化財」にも登録され、初冬の横浜の風物詩となっている。

 「お酉さま」がやってくると、「もうすぐ今年も終わりか」とあらためて思う季節であり、年末・年始の準備にいそがしくなる頃でもある。
 今年は、「三の酉」まであり、昔から火事の多いい年とも言われてきた。
 大小の露店がずらりと並んだ「大通り公園」沿いでは、来年こそはいい年になりますようにとの願いを込めて行き交う人の波が、夕方から夜遅くまでつづく。






・(伊勢原市日向・日向薬師堂落慶)

日向薬師・薬師堂落慶 (2016.11.20)
神奈川県伊勢原市日向にある薬師堂(日向薬師)は、霊亀2年(716年)、行基の開山と伝えられ、源頼朝も参詣したと言われる関東有数の古刹。 かつては「日向山・霊山寺」と称し、高野山真言宗派の寺院として、また「大山・日向修験道」の霊場としても知られ、江戸時代には山中に13坊を有したという。

 明治維新期の「廃仏毀釈」により、廃寺となると多くの坊舎が廃絶し、わずかに本堂(薬師堂)、鐘堂、仁王門などを残すのみであったが、現在は別当坊であった宝城坊(日向山・宝城坊)が寺籍を引き継いでいる。

 平成22年からは、建物の老朽化と虫害のため、270年振りの全面解体修理「平成の大修理」が約7年の歳月をかけ行われていたが、今秋ついに工事が完了し、11月20日に落慶法要が営まれた。






・(伊勢原市・大山寺の紅葉)

伊勢原・大山寺の紅葉 2014.11.22
神奈川県伊勢原市の大山は、相模平野を見下ろす標高1251.7メートルの霊峰。 雨降山や阿夫利山などとも呼ばれ古くから雨乞いの神として信仰を集め、江戸時代には「大山講」と呼ばれる組織が各地に結成されると、関東一円から多くの信者が「大山詣で」と称し参拝に訪れた。

 山腹にある「大山寺」は、奈良時代の高僧・良弁僧正により現在の阿夫利神社・下社が建つ場所に不動堂などを設けたことに始まると伝えられ、真言密教の山岳修験道場の古刹として知られている。 明治維新の廃仏毀釈で一時廃寺になったが、その後現在の場所に再建され、関東の三大不動として今も訪れる人が絶えない。

 秋の紅葉シーズンには、近年ライトアップが行われるようになり、県下の紅葉の名所として多くの観光客が訪れるようになった。  今年も15日~24日まで行われていて、3連休の初日となった本日(22日)もちょうど見頃となった紅葉を楽しみに多くの人でにぎわっていた。 紅葉のシーズンが終わると山麓の門前町もそろそろ冬支度の季節となる。








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