2018/02/19

今月の表紙画像(10月)


 10月 / 神無月 ( かんなづき ) の表紙画像


・(横浜市青葉区・鉄の獅子舞)

鉄の獅子舞 (2016.10.02)
神奈川県横浜市青葉区鉄(くろがね)地区に、「一人立ち三頭獅子舞」が伝わる。 伝承によれば、江戸時代初期に、集落に疫病が流行したことで、悪疫退散のために始められたものだとも言われているが、その縁起には諸説あり、定かではない。 
 
 疫病払いとして、もともとは、毎年8月15日の旧盆に行われ、村内の各家々を舞い廻った。 一時途絶えていたこともあったが、現在は、10月上旬に行われる「鉄(くろがね)神社」の祭礼で2年に一度だけ舞が奉納される。

 横浜市にはこの他に、「牛込の獅子舞」(横浜市青葉区新石川・驚神社/神明社)が、いずれも神奈川県の「無形民俗文化財」に指定され、継承されているが、「鉄の獅子舞」の保存会では、演者の高齢化と後継者不足により存続が危ぶまれている。





・(川崎市宮前区・初山の獅子舞)

川崎市・初山の獅子舞 2015.10.04
初山(はつやま)の獅子舞は、川崎市宮前区の菅生(すがお)神社の例祭で奉納される一人立三頭形式の獅子舞で、神奈川県の「無形民俗文化財」にも指定されている。

 この獅子舞の由来については、詳しいことはわかっていないが、現存する獅子頭の作られた年代から推測し、江戸時代初期にはすでに舞われていたものと考えられている。

 一人立三頭形式の獅子舞は、神奈川県下では9ヶ所ほど、川崎市内でも幸区・小向、多摩区・菅で保存されている。 「初山の獅子舞」は、「菅の獅子舞」と共通するところも多いいが、「菅の獅子舞」は比較的頭を動かすことが多く、「初山の獅子舞」は地を這うようにして舞うのが特色だともいわれている。 年々、後継者不足などの問題で保存、伝承に苦労している保存会も多いいと聞く。






・(伊勢原市・道灌まつり)

伊勢原・道灌まつり
  今年(2013年)も10月5日(土)、6日(日)の2日間にわたり伊勢原市最大のイベントである「道灌まつり」が行われた。
 今回で46回目、まつりのハイライトは、2日目に行われる「太田道灌公鷹狩り/北条政子日向薬師参詣」の行列で、毎年、有名芸能人がこの役に扮し、見学者の楽しみとなっている。

 今年は、道灌役を柳沢慎吾さん、政子役を三浦理恵子さんが演じた。





・(山北町・山北のお峰入り)

山北のお峰入り(2017.10.08)
山北町の大野山山麓の共和地区(旧共和村)に「お峰入り」と呼ばれる民俗芸能が伝承されている。 「峰入り(みねいり)」とは、山岳修験道の修行形態の一つで、山中の行場(ぎょうば)を回峰して修行する。

 「お峰入り」は、修験道の儀式が芸能化したものとも考えられ、地区の約80名の男性のみで演じられ、歌や踊りはすべて口伝えで伝承されてきたと言う。一説には南北朝時代から約600年以上にわたり伝承されてきたとも言われ、「国指定重要無形民俗文化財」にもなっている。

 なお、過疎化の進む山里にも近年は後継者の確保や経費などの問題もあり、現在は概ね5年ごとの開催となっている。






・(横浜市青葉区・牛込の獅子舞)

牛込の獅子舞 2014.10.12
神奈川県横浜市青葉区のあざみ野の「神明社」(土:宵宮)と新石川の「驚神社」(日:本祭)で10月上旬の土・日に「一人立ち三頭獅子舞」(神奈川県指定・無形民俗文化財)が奉納される。 地域の五穀成就、天下泰平、悪霊・疾病退散を願って舞う。

 江戸時代には、武蔵国都筑郡石川村牛込の地名があり、鎌倉時代には源頼朝の名馬「するすみ」や畠山重忠の名馬「三日月」もこの石川村から献上されたと伝えられるなど、馬の産地でもあったところから「馬を敬う」の二字を合成して「驚(おどろき)神社」となったという社名の由来もある。
 広大な丘陵地に田畑と人家が点在し、野うさぎ、タヌキ、キツネ、イタチが生息していた山野も、昭和50年ころから急速な宅地開発により、現在はその面影もない。









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